富山の神通町田村は十割蕎麦を出している。常に3種の産地(北海道、富山県、福井県)の蕎麦を出しているが、毎月月替りの蕎麦もだしている。これまでもいくつかの産地の蕎麦を出しているが、今回は青森県階上町(はしかみちょう)の蕎麦だった。
青森県には「やませ」と呼ばれる冷たい北東の風が吹くため農作物が育ちにくい。蕎麦も例外ではなく県内には蕎麦の奨励品種がひとつしかないという。その唯一の品種が「階上早生」という蕎麦。「階上早生」はやませに負けずにその寒暖の差を独特の風味に変えるチカラを持っている。粘りも香りも強いよい蕎麦である。
ちなみに8月は、冷たい蕎麦が好まれる需要期であるが、蕎麦の品質としては収穫から1年近く経過していることから香りが飛び味も薄れているのが現実である。十割蕎麦だから香りが出せるというものでもない。新蕎麦がでるまでの端境期のこの時期に、うまくて香り高い蕎麦を出せる蕎麦屋は少ない。神通町田村は蕎麦好きにとってありがたい蕎麦屋である。
神通町 田村
http://www.j-tamura.jp/
〒930-0009 富山市神通町2-1-3
TEL 076-432-1505 FAX 076-432-3776
[営業時間] ランチ:11:00~14:00 (ラストオーダー 13:30)
お夕食:17:30~22:00 (ラストオーダー 20:00)
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【特徴と傾向】本人は蕎麦好きのベジタリアンで肉と魚を食べません。鰹節が苦手なので蕎麦屋ではできるだけカツオ系は外してもらっています。鰹が強いダシは香りが強すぎて苦手なため、鰹が効いた出汁は使いません。大根おろし汁で食べるおろし汁蕎麦が一番の好みですが、醤油系のかえしや塩だけで食べる蕎麦も好きです。また、蕎麦は太めで香り高いものが好きで、蕎麦の香りをじゃまするような種物はあまり一緒に注文しません。
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2015年2月に蕎麦鑑定士4級になり、2018年3月には蕎麦鑑定士1級に認定されました。1級認定まで4年かかりましたがよい勉強をさせていただきました。今後も趣味として(食道楽として)の「お蕎麦の研究」を続けていきたいと思います。どうぞよろしくおねがいします。
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※遠田幹雄は株式会社ドモドモコーポレーションの代表取締役です。